記事一覧

腕時計に込めた“カラクリワールド”の常識破りなスペック

小さなボディに仕掛けられた壮大なカラクリワールド。厳しい環境に立つ使い手のために開発された常識破りのスペックをご覧あれ。

RICHARD MILLE
リシャール・ミル/RM 53-01 トゥールビヨン パブロ・マクドナウ
優雅さに秘めたタフネスはポロにふさわしい


年内発売予定。カーボンTPTケース、縦49.94×横44.5mm、手巻き。1230万円[予価]/リシャールミルジャパン 03-5511-1555
ポロ競技のチャンピオン、パブロ・マクドナウ選手のために開発された。エレガントに見えるポロも、馬上から全力で振られるマレットの衝撃は破壊的で、2012年に発表された第1弾は、これに耐えるためにチタンの鎧で全面が覆われていた。

第2弾の新作は、時計では初めて薄いポリビニールフィルムを2枚のサファイアクリスタルで挟み、たとえヒビが入ることはあっても砕け散ることはない。

さらに0.27mmの極細ケーブルを使ってムーブメントを吊るすサスペンション構造を採用。デリケートなトゥールビヨンを振動や衝撃からしっかりと守るのだ。


K18レッドゴールドケース、49mm幅、手巻き。3900万円/オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
航海では時間は船鐘で伝えられ、海の世界と深く関わるパネライにとって、ミニッツリピーターの導入は当然の帰結だったのだろう。

通常の2つではなく3つのハンマーを持つカリヨン式を採用し、単音で時と分、3連音で10分を示す。これも一般的な15分ではなく、10分ごとにすることで、音でも時刻がよりわかりやすく確認できるのだ。

もうひとつの画期的な機能は、セカンドタイムゾーン機構に合わせ、時間を選べること。9時位置のセレクターがホームとローカルのいずれかの時間帯を表示し、その現在時刻を時打ちで知ることができる。

旅をより優雅に変える、心憎い機構である。